2023/04/08 22:32

いつも有難うございます。

先日、『どす針』をご購入頂いたお客様からこんなDMを頂きました。
私もタイラバのフックを自作していますが、参考にと購入させて頂きました。実際に使ってみると本当にバレにくいし釣果に繋がりました。早速自身でも同じセッティングで似たようなサイズの針で自作しましたが、『どす針』と比べてトラブルも多く、フッキング率も良くなく、バレることも多いです。実際何が違うのか、製作、販売されている方に質問するのはどうかと悩みましたが、可能であればご享受お願いします。
い~んですよ。
自作されている方々、タイラバ大好きな方々と知識や情報を共有できる事が僕も楽しいので。しかも僕はメーカーじゃないですから(笑)。
タイラバはジギングと異なり個々のアイディアや趣向をこらせる自由度の高いルアーフィッシングなんで、僕もジギング捨ててタイラバメインになったクチですからね。

実際に何度かメッセージをやり取りさせて頂いて、チヌ針をタイラバに使われている事が分かりました。グレ針使ってる方々も僕の周りには多いです。実際チヌ針やグレ針使っても問題ないですが、『どす針』のセッティングでは向いてません!!どす針のベーシックセッティングはロング段差セッティングだからです。

基本、僕がホームにしてる明石は潮が良く流れているので、ロング段差がメインになります。
逆にロング段差は潮止まりや潮が極めて緩いときはエビになりやすいので、ショート段差セッティングを使っているのでそちらもリリースしています。チヌ針やグレ針をこのロング段差セッティングで自作されるときは針の選ぶポイントが肝になります。

チヌ針、グレ針の8割ぐらいがひねり針!?

正確に統計とった訳じゃないから言い切れませんが、僕の経験上、チヌ針やグレ針の8割近くがひねり針だと思います。

ひねり針と言うのは針先と軸をずらして製作されている釣り針です。上図であれば『右ひねり針』と呼ばれます。真正面から見て右か左にひねっている釣り針です。多分ですが、僕メーカーの人間じゃなくて素人の中ではかなりの針をタイラバで試してますので、その経験で解説していきますね。
元々は餌釣りのチヌやグレの針はひねりを入れることで魚の口に掛かりやすいと言うメリットがあります。
じゃぁ~最高やんけ!!
と僕も思った時期あります。
これタイラバで比較的ロングな段差セッティングするとトラブル増えます。
タイラバはボトムを取って巻き上げる釣り。
ひねり針は針を引くアクション考えてません。水槽とかで試してもらうとわかるのですが、タイラバのフックにするとフックが回転するんですよ。だからエビにもなりやすい。そして根がかり多いエリアでは魚の口に掛かりやすいと言うメリットが磯にも引っかかりやすく、根がかり率が高くなります。
そして、メッセージ頂いた方も感じておられるようですが、貫通力(フッキング力)はストレート針に比べると劣るのと、針自体ひねりを入れることで耐久性悪いので良く折れます。

多分ですが、釣り針メーカーさんもこの点は把握してるはずなので、タイラバフックとして販売されている釣り針はひねりが無いストレートタイプです。
チヌ針、グレ針をタイラバで使用するときはひねりの無いストレートタイプを選ぶのがポイントかと思います。
ちなみに『どす針』でもチヌ針を採用した唯一のラインナップがあります。
それがこちら。

根強いユーザーさんが多い『なにわのA Style』です。
これは僕が唯一チヌ針を採用しているセッティングです。

ヒネリ無しのストレートタイプ。
さらに上段針と下段針が唯一同じサイズを採用しているセッティングです。
基本が上段針より下段針の方がサイズの大きな針を採用しています。
理由は長くなるので、また今度で(笑)。

タイラバでひねり針はちょっと向いてないかな・・・。